雨が降っているのに、あじさいや月見草に似た山吹色の花は、空中にむかってぴんぴんぴんぴん、雄しべと雌しべを伸ばしていました。
草花の受粉は他力本願ゆえに、自分の花粉と雌しべをなんとしてでもくっつけたい!と思うがあまり花弁をぱあーーと開いて、MY受粉器官はここでーす!!とめいっぱい花芯をあらわにしているのだなと、小雨の中、雨粒をきらきらさせている人様の畑の花卉をじっとながめてしまいました。 MY受粉器官を往来で、われもわれもと目一杯あらわに晒しているとは、植物はなんてけなげな生き物なのでしょう。 そんなこと、人間が真似をしたら見つかり次第逮捕です。
女王の風格をもつ薔薇は、 MY受粉器官を花弁の重なりの奥深くに隠しています。ふかふかでやわらかく、いい匂いのする衣。だけどそれ以前に薔薇の花は、中まで詳しく見てはいけない気がする花です。
花粉がこぼれそう
たくさんの雄しべ。雌しべはたった1本。
どくだみはとても大胆な気がします
枯れたのも写す